高配当株ポートフォリオ メンテナンスはLibreOfficeで

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高配当株投資を実施する上で私が参考にさせていただいている「こびと株.com」というサイトがあります。投資はもちろんのこと、お金の考え方、経理や仕事に関する取り組み方等色々と参考にさせてもらっています。

こびと株さんのサイトで、2020年3月に高配当株ポートフォリオのメンテナンス方法が紹介されており(記事はこちらになります。ぜひご確認ください)、すごく便利だなと感じました。

さっそくYahoo!ファイナンスの設定は、こびと株さんのサイトで紹介されていた通りに設定をさせていただきましたが、もう一つYahoo!ファイナンスのデータをMicrosoft Excelに張り付けてメンテナンスファイルを作成するという作業があります。

ここで、一つの問題が・・・私の持っているノートPCにはMicrosoft Officeが入っていません。

Microsoft Officeなしで何とかこの素晴らしいメンテナンス方法を実践したいと思い、いくつか試した結果、無料で実践できる方法を見つけましたので紹介させていただきます。

メンテナンス方法に関してはこびと株さんのサイトの記事をご確認ください。私はあくまでMicrosoft Excelを別のソフトウェアに置き換えてで実施しただけです・・・

無料のオフィスソフトウェアLibreOfficeを利用する

りぶれおふぃす

無料で利用することができる「LibreOffice」でメンテナンスファイルを作成します(LibreOfficeの関連記事はこちらをご参照ください)。

LibreOfficeの表計算ソフトウェアの「Calc」を使って作成します。

メンテ⑤

上の画像が実際にCalcを使って作成したメンテナンスファイルの画像になります。

メンテナンスファイルの作成手順

以下の手順でメンテナンスファイルを作成します。

  1. Yahoo!ファイナンスでポートフォリオを作成する(こびと株さん発案方法で実施します)
  2. Calcでファイルを作成する
  3. 予めCalcで作成したファイルにポートフォリオのデータを張り付ける

それでは、実際の作成手順について説明させていただきます。

Yahoo!ファイナンスでポートフォリオを作成する

メンテ⑥

こびと株さんのサイトで紹介されている方法でポートフォリオを作成します。上の画像は私が保有している国内株のポートフォリオになります。マイナスです。

Calcでファイルを作成する

張り付け用シートの作成

メンテ⑧

表計算ソフトウェアのCalcを起動して上の画像のように各項目を記入します。

(B3セル:コード、C3セル:市場、D3セル:名称、E3セル:業種、F3:保有数、G3セルとH3セル:購入価格、I3:時価、J3セルとK3セル:損益、L3セル:EPS、M3セル:1株配当、N3セル:配当利回り、A4セル~A53セルに1~50を記入)

メンテ⑨

Yahoo!ファイナンスのデータをコピーします。一番上の銘柄の左端から一番下の銘柄の右端までをコピーして、Calcに張り付けます。

メンテ⑩

1番上の銘柄はきれいに張り付けることはできますが、2番目以降は上の画像のようにずれてしまいますのでこの部分を再度張り直します。

メンテ⑫

ずれた部分を「切り取り」をしてから正しい場所に張り付けます。

メンテ⑬

これで張り付け用シートの作成は完了になります。

集計用シートの作成

貼り付け用シートの作成が終わったら次はSheetを追加します(Sheet2が追加されます)。

メンテ⑭

追加したSheet2に各項目を入力します。

(B3セル:コード、C3セル:市場、D3セル:名称、E3セル:業種、F3セル:保有株式数、G3セル:購入単価、H3セル:取得価額、I3セル:時価、J3:時価構成比、K3セル:損益、L3セル:損益率、M3セル:1株配当、N3セル:1株配当、O3セル:受取配当金、P3セル:配当金構成比、Q3セル:利回り、A4セル~A53セルに1~50を記入)

メンテ42

次に、Sheet1のB4セル~I53セルをコピーし、Sheet2に張り付けます。

メンテ⑱形式を選択して貼り付けを選び、上の画像の赤枠部分にチェックを入れOKボタンをクリックします。

メンテ43

上の画像が張り付けた結果になります。

メンテ41

次にH54セル、I54セル、J54セル、K54セル、O54セル、P54セル、Qセルに各項目の合計を算出するようにします。具体的には、sum関数を使って4~53行を合算するようにします。

メンテ25

次にJ列の時価構成比を算出します。I列に記載している各銘柄の時価を保有している銘柄の総時価(I54セルの値になります)で割ったものになります。

計算結果をセルの書式設定でパーセント表示にしたのが上の画像になります。

メンテ44

次にSheet1のJ列、列、M列をコピーします。Calcの場合、「Ctrl」を押しながらマウスで範囲を選択すると上の画像のようにコピーする範囲を選択することができます。

メンテ45

Sheet1でコピーしたものをSheet2のK列、L列、M列の範囲に張り付けます。張り付け方は前述の方法と同じく形式を選択して貼り付けを選択して貼り付けます。

メンテ46

次にM列の部分の表示を変更する処理をします。円を外して数値に変換します。IFERROR関数を利用します。4行目を例にすると以下のように記載します。

=IFERROR(VALUE(LEFT(M4,LEN(M4)-1)),"0")

上記関数により、

例えば、10円の場合は10になり、配当金が–円の場合は0となるように処理します。

メンテ47

次に、O列、P列、Q列の設定を行います。

O列はF列✕N列の値を入力します(例 =F4✕N4)。

P列はN列の値をN54セルで設定したN列の合計値(=sum(N4:N53)で算出したものです)で割った値を入力します。

Q列はN列/H列の値を入力します(例 =N4/H4)。

これでSheet2の設定は完了です。

配当金構成比確認シートの作成

メンテ48

次に、配当金構成比を表示するために、Calcのピポッドテーブルを利用します。Sheet2のE3~P53セルを選択し、「挿入」→「ピポッドテーブル」を選択します。

メンテ49

ソースの選択で現在の範囲を選択してOKをクリックします。

メンテ50

利用可能なフィールドから行フィールドに「業種」を、データフィールドに「業種」、「取得価額」、「受取配当金」、「配当金構成比」をドラッグ&ドロップします。

データフィールドに配置した「業種」に関しては文字列になるため、ダブルクリックをして合計から総数に変更します。こうすることで業種の合計数が計算されます。例えば、保有銘柄にサービス業が4つあれば4という数値が出るようにできます。

また、「空白を無視する」を忘れずにチェックします。

上記設定が完了したらOKをクリックします。

メンテ51

上記設定を終えると上の画像のように配当金構成比を確認できる表が現れます。

これで配当金構成比確認シートの作成は完了です。

これでこびと株さん発案と同様のことは行うことができると思います。

なお、LibreOfficeの参考書としては以下のものを利用しています。

まとめ

こびと株さん発案の高配当株ポートフォリオのメンテナンスで利用するファイルをLibreOfficeのCalcを用いて作成する方法について紹介させていただきました。

LibreOfficeは無料で利用することができるオフィスソフトウェアで、使い勝手もMicrosoft Officeにかなり近いのでMicrosoft Officeを持っていない方でも今回紹介させていただいた方法で高配当株ポートフォリオのメンテナンスを行うことができると思います。

この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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