今年も確定申告の時期がやってきました。
サラリーマンの方の場合、勤め先で年末調整を行っている方が多いと思いますので、自身で確定申告を行っている方はそんなに多くないのではないかと思います。
確定申告を行うケースとして、住宅ローン控除や医療費控除等がありますが、近年ではふるさと納税による寄附金控除もあると思います。
ただ、サラリーマンの方の場合、ふるさと納税で寄附を行った自治体が5自治体以内なら「ワンストップ特例」という制度を利用することで、確定申告を行うことなく、翌年の住民税に寄附金が還付されます(寄付した金額から2000円を引いた金額)。
しかし、寄附を行った自治体が6自治体以上の場合、確定申告を行う必要があります。
確定申告・・・めんどくさいという印象があると思います。
でも・・・全然難しくありません。しかもマイナンバーカードがあれば、ICカードリーダライタを利用することで自宅のPCを使って確定申告を行うことができます(e-Tax)。
昨年、14の自治体に寄附を行った私が実際にマイナンバーカードとICカードリーダライタを利用して自宅のPCで確定申告を行いましたので、やり方について紹介させていただきます。
かなり長い記事になってしまいましたので【前編】と【後編】に分けさせていただきます。
【前編】はe-Taxを利用するための事前準備セットアップとマイナンバーカードによる認証についてを紹介させていただきます。
用意するもの
マイナンバーカードを持っている方を対象として説明させていただきます。
前述のように、自宅のPCとマイナンバーカードを使って確定申告を行う場合、ICカードリーダライタが必要になります。
私は以前購入したパソリがありますので、こちらを利用してe-Taxを行いました。
実はICカードリーダライタを保有していなくてもマイナンバーカード読取に対応しているスマホでもe-Taxを行うことができます。
ただ、パソコンでやる方が私は楽だと思いましたので、ここではパソコンを使った手順を説明させていただきます。
具体的な手順について
上記サイトに行き、赤枠の「確定申告書等の作成」をクリックします。
事前準備セットアップについて
初めてe-Taxを行う場合、事前準備セットアップという作業が必要になります。
国税庁の確定申告書等作成コーナーで「作成開始」をクリックします。
「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。
最新の事前準備セットアップが適用されていない場合は上記画面が出てきます。
初めてe-Taxで提出する場合は上記画面が出てくると思いますので、「事前セットアップファイルのダウンロード」をクリックします。
「令和2年分事前準備セットアップ」をクリックします。
上記画面が出てきますのでファイルを保存します。
保存するexeファイルは上の画像のものになります。そして、このexeファイルをダブルクリックしてPCにインストールします。
ダブルクリックをすると、上記画面が出てきますので、開いているブラウザーを閉じてから「実施済み」をクリックします。
「インストール」をクリックします。
確定申告書の作成に利用するブラウザーを選択します。
私は「Internet Explorer」で確定申告書の作成を行うことにしたため、「Internet Explorer」を選択して「次へ」をクリックします。
事前準備セットアップが完了すると、上記画面が出てきます。
引き続き、確定申告書の作成を行う場合は、「はい、Internet Explorerで表示します。」を選択し「完了」します。
これで事前準備セットアップは完了になります。
マイナンバーカードによる認証について
次にマイナンバーカードによる認証の進め方について説明します。
国税庁の確定申告書等作成コーナーで「作成開始」をクリックします。
「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。
「事前準備セットアップ」が完了している場合、上記画面が出てきます。
利用規約を確認し、「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
マイナンバーカードによる認証を行うため、ICカードリーダライタをパソコンに挿入し、ICカードリーダライタ上にマイナンバーカードをセットした後、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
パスワードを入力します。
パスワードをマイナンバーカードを受け取る際に窓口で決めたパスワードになり、3回連続で間違えるとロックされてしまいますので、間違いのないように確実に入力するようにします。
「初めてe-Taxをご利用される方はこちら」をクリックします。
「マイナンバーカード情報の確認へ」をクリックします。
「マイナンバーカードから読み取る」を選択し、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
マイナンバーカード情報の読み取りのため、パスワードを入力します。
パスワードはマイナンバーカードを窓口で受け取る際に決めたパスワードになり、3回連続間違えるとロックされ、パスワード初期化のためまた窓口に行かなければいかなくなりますので、間違いないようにパスワードの入力を行います。
マイナンバーカードの読み取りが完了すると、氏名漢字、生年月日、住所、性別が表示されます。
表示された内容が問題ないことを確認し「次へ」をクリックします。
利用者情報として氏名(フリガナ)や電話番号、職業、メールアドレス等を入力し、下にスクロールします。
6桁の納税用確認番号を入力し、さらに下にスクロールします。
必要事項の入力が完了したら確認をクリックします。
入力した内容に問題がなければ、上記画像を保存してから「送信」をクリックします。
前述の納税用確認番号は今後も利用することになるので、必ず保存するようにしておきましょう。
「送信」をクリックすると上記画面が出てきます。
利用者識別番号の通知を希望するかしないかを選択します。
正直何に利用するのかよくわかりませんが、一応通知を希望しました。
通知を希望すると上記画面が出てきます。
私は念のため保存しておきました。
保存後、「次へ」をクリックすると、以下の画面が出てきて、いよいよ確定申告書の作成の段階に入ります。
これで、マイナンバーカードによる認証は完了になります。
まとめ
マイナンバーカードによるe-Taxの事前準備セットアップとマイナンバーカードの認証の手順について紹介させていただきました。
国税庁のサイトから手順通りに実施することで、10分もかからず完了することができます。
【後編】では実際に確定申告書を作成方法について紹介させていただきます。
この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。