マイナンバーカードがあれば、税務署に出向くことなく自宅のPCを使って確定申告を行うことができます(e-Tax)。
これまで確定申告を行ったことがない方は、最初はびびると思いますが、e-Taxは国税庁のサイトから行うことができ、手順通りに行えば20分もかからずに確定申告を終えることが出来ます。
マイナンバーカードを利用したe-Taxを行うには、自宅のPCで「事前準備セットアップ」と「マイナンバーカードによる認証」を行う必要がありますが、これらを行う手順は、先日投稿した記事にまとめてありますのでご参照いただければと思います(【前編】として出させてもらった関連記事はこちらになります)。
ここでは、【後編】として「事前準備セットアップ」と「マイナンバーカードによる認証」を完了した後の確定申告書の作成と提出の手順について紹介させていただきます。
今回、紹介させていただく手順で確定申告を行えば、ふるさと納税で寄附する自治体が6自治体以上になっても問題ありません。
準備するもの
マイナンバーカードを持っている方を対象として説明させていただきます。
自宅のPCとマイナンバーカードを使って確定申告を行う場合、ICカードリーダライタが必要になります。
私は以前購入したパソリがありますので、こちらを利用してe-Taxを行いました。
e-Taxで気を付けるべきこと
e-Taxで確定申告を行う場合、会社からもらった源泉徴収票やふるさと納税の寄附金受領証明書等の提出は不要になります(ただしどちらも書面で電子ファイルをもらっている場合は添付が必要となります)。
提出は不要ですが、税務署から提示を求められる可能性がありますので5年間は自身で保管しておく必要があります。
紛失してしまうと色々ややこしいことになると思いますので、これらの書類は大切に保管しておきましょう。
具体的な手順について
確定申告書の作成
【前編】で紹介させていただいた「マイナンバーカードによる認証」を完了し、次に進むと上記画面が出ます。
ここから確定申告書の作成を行います。
令和②年分の申告書の作成を選択します。
「所得税」を選択します。
「マイナポータル」の利用者登録が完了していれば、マイナポータルと連携して確定申告書の作成を進めることができますが、私は利用者登録をしていませんので、「マイナポータルと連携しない」をクリックして先に進みました。
上記画面が出てきますので「作成開始」をクリックします。
まず、生年月日を入力し、作成する確定申告書の提出方法は「e-Taxにより税務署により提出する。」を選択します。
給与以外に申告する収入があれば「はい」を、なければ「いいえ」を選択して「次へ進む」をクリックします。
申告内容に関する質問に対し、回答を行います。
会社勤めのサラリーマンの方の場合、勤め先で年末調整が完了していて源泉徴収票ももらっていると思いますので、それらの欄は「はい」を選択します。
ふるさと納税の寄附金控除を受ける場合、「以下のいずれかの控除を受けますか?」の欄で「はい」を選択します。
私が受けたかった控除はふるさと納税の寄附金控除のみになりますので、それ以外は「いいえ」を選択しています。
申告内容に関する各質問に対する選択を完了したら、「次へ進む」をクリックします。
私は上記画面の状態で「次へ進む」をクリックしました。
源泉徴収票をxmlデータでもらっている場合は、「はい」を、書面で受け取っている場合は「いいえ」をクリックします。
書面で受け取っている場合は、各項目を入力する作業を行うため、「入力する」をクリックします。
手順に沿って源泉徴収票に記載されている各項目を入力していきます。
最初はとっつきづらいと思いますが、手順通りに行えば問題なく行えると思います。
全ての項目の入力を完了したら、「入力内容の確認」をクリックします。
入力内容に問題がなければ「次へ進む」をクリックします。
ここでも入力内容に間違いがないか確認を行い、問題がなければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
次に所得控除を入力しますが、ここで、ふるさと納税で寄附した金額を入力する作業を行います。
ふるさと納税で寄附した金額を入力するために、寄附金控除の欄の「入力する」をクリックします。
各自治体から送付された寄附の証明書に記載されている内容を入力するために、「入力する」をクリックします。
寄附年月日を入力後、寄附金の種類を選択します。
「都道府県、市区町村に対する寄附金(ふるさと納税など)」を選択します。
そして寄附を行った自治体、支出した寄附金の金額を入力します。
市区町村を選択し、「都道府県」、「市区町村」を選択すると、寄附先の所在地と寄附先の名称は自動で表示されますので自身での入力は不要です。
入力が完了したら、別の証明書の内容を入力するため、「別の寄附先を入力する」をクリックします。この作業を繰り返して全ての証明書の内容を入力します。
全ての証明書の記載内容の入力が完了したら上の画面のようになります(上記はお試しで32件分ふるさと納税の寄附金の入力を行っています)。
入力内容の確認を行い問題がなければ「次へ進む」をクリックします。
所得控除は、ふるさと納税で寄附を行った金額から2000円を引いた分が表示されます。
「OK」をクリック後、問題がなければ「次に進む」をクリックします。
改めて寄附金控除額が表示されますので、問題がないか確認し、間違いがあれば「訂正・内容確認」をクリックし、問題なければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
税額控除・その他の項目で、入力する項目があれば入力を行い、特になければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
これまで入力した数値に基づいて計算が行われ、所得税の還付される金額が表示されます。
画面を下にスクロールさせ寄付金控除額も問題がないことを改めて確認します。
各項目に問題がなければ、さらに画面を下にスクロールさせれ、「次へ」をクリックします。
住民税に関する事項は、それぞれ当てはまる項目を選択し、「入力終了(次へ)」をクリックします。
これで、確定申告書の作成は終了になります。
還付金の受取方法について
次に還付金の受取方法について入力します。
受取方法としては、ゆうちょ銀行かゆうちょ銀行以外への銀行振込かゆうちょ銀行窓口での受取を選択することができます。
還付金の受取のためにゆうちょ銀行の窓口に行くのもめんどくさいと思いますので、銀行振込が楽だと思います。
還付金を受取方法を入力したら「次へ進む」をクリックします。
マイナンバーカードの裏面に記載されている12桁の番号を入力します。
このタイミングで一旦、これまで入力したデータを保存しておくことをおすすめします。万一ブラウザーが固まってしまったりしたら確定申告書の作成からやり直しになってしまいます・・・
データの保存は表示される手順通りに行えば問題なく実施することができます。
そして「次へ進む」をクリックします。
これで、還付金の受取方法の設定は完了になります。
確定申告書の送信
作成した確定申告書を送信する前に帳票の確認を行います。
私は念のため確認を行いました。
帳票の確認を行うには、「帳票表示・印刷」をクリックし、帳票を表示させます。
内容を確認し、問題がなければ「次に進む」をクリックします。
ふるさと納税の証明書をxmlデータで受け取っている場合、これらのデータを添付して送信します。
今回は、全て書面で受け取っていますので、その場合は送付不要ですが、税務署から書面の提示を求められることがありますので5年間保管しておく必要があります。
副業をされている方の中には市販されている会計ソフトを利用している方も多いと思います。
そのような場合、これらのソフトから送信することができます。
私はこのサイトから確定申告書の送信を行いますので、「次へ進む」をクリックをしました。
マイナンバーカードをICカードリーダライタにセットし、「次へ」をクリックします。
窓口でマイナンバーカードを受け取るときに決めたパスワードを入力して「OK」をクリックします。
3回連続でパスワードを間違えるとロックされるので、間違えないようにしましょう。
パスワードが正しければ上記画面になりますので、「次へ」をクリックします。
再度ICカードリーダライタにマイナンバーカードをセットし、「送信」をクリックします。
窓口でマイナンバーカードを受け取るときにあらかじめ決めた4桁のパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
こちらから送信が完了したら上記画面が表示されます。
結果を確認するため、「受付結果確認」をクリックします。
税務署に正しく送信されたら上記画面が表示されます。
これで、送信作業は完了ですが、送信した確定申告書を確認したり念のため保存しておくために「次へ進む」をクリックします。
送信した確定申告書を念のため確認・保存しておくため、「帳票表示・印刷」をクリックします。
PDFで表示され、保存することが可能ですので保存しておきましょう。
データを保存したら、画面を下にスクロールし「次へ進む」をクリックします。
作成した確定申告書の入力データを保存しておくと翌年の申告書等の作成に使用することができますので保存しておきます。
保存が完了したら、画面の下にスクロールします。
「終了する」をクリックすれば、全ての作業は終了になります(私は一応アンケートに回答しましたが、やらなくても問題ないと思います)。
まとめ
マイナンバーカードを使って自宅から確定申告を行う方法について、2回に分けて紹介させていただきました。
国税庁のサイトから手順通りに行えば20分もかからず実施することができ、特に難しさもありません。
税務署に出向くことなく確定申告を行えるので本当に楽です。
この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。